不動産売却の一括査定は、サイト選びで迷う方が少なくありません。
サイトごとに特性が大きく異なるため、自分の物件と状況に合うサイトを2〜3社組み合わせるのが現実的です。
本記事ではおすすめ7サービスの比較と、状況別の組み合わせ方を業界目線で整理します。
不動産売却一括査定サイトのおすすめ7選【総合比較表】
不動産売却一括査定サイトを選ぶ際は、運営会社の信頼性と提携先の顔ぶれの両方を見ることが大切です。
各サービスは「大手6社のみ」「提携4,800社超」「マンション特化」など強みが大きく分かれます。本記事を運営する住み替えのトビラは仲介業を持たない立場で、主要7サービスを6軸で並べたうえで個別に解説していく構成です。
| サービス | 運営会社 | 提携社数 | 同時査定 | 対応エリア | 得意な物件種別 |
|---|---|---|---|---|---|
| すまいValue | 大手不動産6社 | 6社(直営) | 最大6社 | 都市部中心 | マンション・戸建・土地 |
| HOME4U | NTTデータ・ウィズ | 2,500社以上 | 最大6社 | 全国 | 全般 |
| LIFULL HOME’S | LIFULL | 4,800社以上 | 最大10社 | 全国 | 全般 |
| イエウール | Speee | 2,000社以上 | 最大6社 | 全国(地方に強い) | 全般・農地も対応 |
| SUUMO売却査定 | リクルート | 2,000社以上 | 最大10社 | 全国 | 全般 |
| SREリアルティ(おうちクラベル) | SREホールディングス | 1,000社以上 | 複数社 | 一都三県・関西中心 | マンション・戸建 |
| マンションナビ | マンションリサーチ | 2,500社以上 | 最大9社(売買6+賃貸3) | 全国 | マンション特化 |
※比較表の各数値は2025〜2026年時点の公開情報をもとに整理しています。同時査定の上限や対応エリアは時期により変動するため、最新情報は各公式サイトで確認してください。
すまいValue|大手6社運営で都市部の売却に強い
すまいValueは大手仲介6社が直営する一括査定サイトで、都市部の売却に強みを持ちます。
運営に名を連ねるのは三井不動産リアルティや住友不動産販売など、業界トップクラスの不動産仲介6社です。2025年4月時点で6社合計約835店舗の全国ネットワークを構え、2024年度の仲介取扱件数は11万件を超えています。
最大の特徴は、提携社数で競うのではなく大手6社のみで完結する点です。広告露出や取扱量の多さから、都市部での販売力には定評があります。ただし大手の店舗網が及ばない地方では、依頼先が見つかりにくいケースもあります。
向いているのは、都市部の物件を実績ある大手に任せたい方です。地域密着の中小も比較したい場合は、他サイトとの併用が現実的でしょう。
HOME4U|業界最古参・NTTデータグループ運営
HOME4Uは2001年に開始した国内初の一括査定サービスで、NTTデータグループの運営による安心感が強みです。
運営会社はNTTデータグループの株式会社NTTデータ・ウィズで、2025年4月にNTTデータ・スマートソーシングから現社名へ移行しました。依頼できる会社は2,500社以上、1回で最大6社まで同時査定を出せます。
登録業者は運営側の審査を通過した会社のみで、悪質業者の混入を防ぐ設計です。他社と比べると母集団は絞られますが、その分トラブルに巻き込まれるリスクは下がります。
20年以上の運営実績と信頼性を重視する方に向きます。一方、より多くの選択肢から比較したい場合は、提携社数の大きいサイトとの併用が現実的でしょう。
LIFULL HOME’S|提携4,800社・依頼先を自分で選べる
LIFULL HOME’Sは提携4,800社超を誇り、依頼先を自分で選べる仕組みが強みです。
運営は東証プライム上場の株式会社LIFULLで、2026年2月時点の提携社数は約4,800社と一括査定の中でも最大級です。1回の依頼で最大10社まで同時査定を出せます。
特徴的なのは、表示された不動産会社の中から依頼者自身が査定先を選べる仕組みです。不動産会社のミカタ調査による訪問査定率は5年連続で1位とされ、本気度の高い反響につながりやすい設計といえます。
提携社数の幅広さから、都市部から地方の中小会社まで依頼先を広げやすいのも利点です。
向いているのは、自分の目で会社情報を比較してから依頼先を絞りたい方です。逆に、機械的に振り分けてほしい方には少し手間に感じられるでしょう。
イエウール|提携2,000社超で地方カバー率No.1
イエウールは提携2,000社超を活かし、地方・郊外物件のマッチング力に強みがあります。
運営は東証スタンダード上場の株式会社Speeeで、提携不動産会社は全国2,000社以上です。東京商工リサーチの調査では、査定依頼ユーザー数・提携不動産会社数・エリアカバー率の3部門で3年連続1位を獲得しています。
土地・戸建・マンションに加え、農地や一棟物件、店舗・倉庫まで査定対象が広いのも特徴です。地方で「対応会社が見つからない」という事態が起こりにくく、地域密着型の中小も母集団に含まれます。
向いているのは、地方や郊外の物件を持つ方、地元密着の不動産会社にも声をかけたい方です。都市部の大手仲介に絞って依頼したい場合は、他サイトと組み合わせると母集団のバランスが取れます。
SUUMO売却査定|知名度抜群の全国対応サイト
SUUMO売却査定は、株式会社リクルート運営による知名度と網羅性が強みです。
提携会社数は2,000社以上で、1回の依頼で最大10社まで同時査定を出せます。リクルートが長年運営する不動産ポータルSUUMOの仕組みを活かし、初めての売却でも使いやすいUIに整えられています。
不動産会社の絞り込み機能が充実しており、表示された会社の情報を見比べて選びやすい設計です。プライバシーマーク取得企業による運営で、個人情報の取扱面でも一定の安心感があります。
地方では依頼可能会社が限定的になる地域もありますが、都市部・主要都市圏では選択肢に困りにくいでしょう。
知名度のあるサービスから始めて慣れたい方や、初めての売却で安心感を優先したい方に向きます。
SREリアルティ(おうちクラベル)|AI査定でハイエンド層に対応
おうちクラベルは、ソニーグループのAI査定で即時相場を把握できる点が強みです。
運営はソニーグループの上場企業SREホールディングス株式会社で、企画・運営はSREリアルティ(旧ソニー不動産)です。提携不動産会社は大京穴吹不動産や三菱UFJ不動産販売など、実績ある優良企業を中心に1,000社規模で構成されています。
最大の特徴は、申込後すぐにAIによる査定額を確認できる仕組みです。不動産会社からの査定が届く前にAIの相場感をつかめるため、提示額の妥当性を判断する材料になります。
一方、対応エリアは一都三県と関西が中心で、それ以外では提携先のリガイドへ転送される設計です。地方物件には不向きな点に注意が必要です。
向いているのは、首都圏・関西圏の物件を持ち、AI査定で素早く相場感を得たい方でしょう。
マンションナビ|マンション特化の専門サイト
マンションナビは、マンション売却に特化した査定サービスで、賃貸査定も同時に出せる点が強みです。
運営はマンションリサーチ株式会社で、全国2,500社以上のマンション売却に強い不動産会社と提携しています。1回の依頼で売買6社・賃貸3社の最大9社まで同時査定を出せます。
中古分譲マンションに専門特化しているため、紹介先もマンション売却に実績のある会社が中心です。AI即時査定や価格推移データも会員向けに公開されています。
「売るか貸すか迷っている」という方にとって、売買と賃料の両査定額を1回で取得できる点は大きな利点です。一方、戸建・土地・投資用物件には対応していないため、対象物件の種別を確認したうえで利用してください。
マンション売却を検討する方や、賃貸との比較で迷っている方に向くサービスです。
不動産売却一括査定サイトとは|仕組みと無料で使える理由
一括査定サイトは利用者と複数社をつなぐマッチング機能で、1回の入力で比較できます。
本章では一括査定サイトの仕組み・無料の理由・机上と訪問査定の違いを整理します。
一括査定サイトは「マッチング役」であり、自社で査定はしない
一括査定サイトは利用者と提携不動産会社をつなぐマッチング機能で、サイト自身が物件を査定するわけではありません。
利用者が物件情報を入力すると、対応できる提携不動産会社が抽出され、各社から査定結果が届く流れです。査定額を算出するのは各不動産会社で、成約事例・公示地価・建物の築年数や設備状況などを組み合わせる仕組みです。
サイトの役割はあくまで「会社選定の起点」で、実際の査定額・販売戦略・媒介条件はすべて不動産会社側の判断によります。査定額の保証や責任もサイトにはありません。
すまいValueのように運営会社自身が査定を行う直営型もありますが、一般的な一括査定サイトはマッチング型と理解しておくのが正確です。
売主が無料で使える仕組み(不動産会社からの紹介料モデル)
売主が無料で使えるのは、提携不動産会社がサイトに紹介料を支払うビジネスモデルだからです。
利用者が物件情報を入力すると、サイト側は対応可能な不動産会社へ案件を紹介します。不動産会社は紹介を受けた時点、または媒介契約に至った段階で、サイトへ送客手数料を支払う仕組みです。利用者の負担はゼロで、コストは不動産会社の集客費として吸収されます。
不動産会社のゴールは媒介契約獲得で、その後の仲介手数料が主たる収益です。紹介料を払ってでも見込み客と接点を持ちたい、というのが業界にいた目線から見た本音です。
ただし無料の代わりに、申込後は複数社から連絡が入ります。同時依頼数を絞ったり、連絡時間帯を指定するなどで負担は減らせます。
机上査定(簡易査定)と訪問査定の違い
机上査定はネット入力だけで出す概算、訪問査定は現地確認を踏まえた精度の高い査定です。
| 机上査定 | 訪問査定 | |
|---|---|---|
| 方法 | 入力情報のみ | 担当者が現地確認 |
| 所要時間 | 最短即日〜数日 | 1週間程度 |
| 精度 | 概算 | 高精度 |
| 用途 | 相場感の把握 | 売出価格の検討 |
机上査定は物件の住所や面積・築年数などの入力情報をもとに、過去の成約事例や公示地価から概算額を算出します。実物を見ないぶん、リフォーム状況や眺望などの個別要素は反映されません。
一方の訪問査定では担当者が現地を訪れ、室内状況・日当たり・周辺環境・建物の劣化具合まで確認したうえで査定額を出します。机上査定より精度が高く、媒介契約の判断や売り出し価格の検討に活かせます。
一般的な進め方は、机上査定で複数社の相場感をつかみ、有望な2〜3社に訪問査定を依頼する流れです。机上査定の結果は参考値で、市場の動きや物件の状態で実際の価格とは差が出るのが通常です。
失敗しない不動産一括査定サイトの選び方5つ
一括査定サイト選びは「総合1位」ではなく、自分の物件と状況に合う1〜2社を見極める視点が大切です。
本章では提携社数・運営会社・得意な物件・同時査定と訪問査定・個人情報の取扱いという5観点を整理します。
1. 提携不動産会社数と対応エリアの広さ
提携社数とエリア対応の広さは、自分の物件に合う会社と出会える確率を決める基礎要素です。
母集団が広いほど、物件種別・エリア・希望条件に合う会社と出会える確率が上がります。都市部なら大手中心でも選択肢が確保されやすい一方、地方は地域密着の中小が母集団に含まれるかが大切です。
確認したいのは、各サイトの公式表記にある提携社数と、都道府県別・市区町村別のエリア対応です。地方物件の場合は、自分の物件所在地で「対応会社数〇社」が明示されているかをチェックすると判別しやすくなります。
提携社数が多くても、対応エリアが大都市圏に偏っているケースもあります。数字よりも自分のエリアで実際に表示される会社の顔ぶれまで確認するのが望ましいでしょう。
2. 運営会社の信頼性と運営歴
運営会社の信頼性と運営歴は、個人情報を預けるうえで最初に確認したい観点です。
上場企業か、運営年数はどの程度か、プライバシーマークを取得しているかは公式サイトで確認できます。長く運営されているサイトは、提携会社の審査やトラブル対応の蓄積があり、結果として利用者の安心感につながります。
新興サービスがすべて悪いわけではありませんが、運営元と運営歴の明示は重要です。一括査定では物件情報と連絡先を入力するため、情報の取扱方針も判断材料の一つです。
公式サイトの会社概要に、設立年・運営歴・上場区分・取得認証が記載されていれば判別しやすいでしょう。
3. 得意な物件種別(マンション/戸建/土地/投資用)
サイトには得意な物件種別があり、自分の物件種別に強いサイトを選ぶことが査定の質に影響します。
総合型・マンション特化型・特殊物件対応型と、サイトごとに特徴が分かれます。マンション売却なら特化型サイト、土地や戸建を含む総合型は提携社数の大きいサイトと、物件種別との相性を見ることが大切です。
確認したいのは、対応物件種別の表記と、過去の取扱事例です。投資用・農地・店舗など特殊物件は、対応サイトそのものが限られるため、申込前に対応物件の確認が必要となります。
得意領域に合うサイトを選ぶと、紹介される不動産会社の専門性が上がり、査定額の精度や売却戦略の質も変わってきます。
4. 同時査定依頼可能社数と訪問査定の対応可否
同時査定依頼可能社数は比較の幅を、訪問査定対応は精度を決める観点です。
依頼上限が多いほど、一度の入力で多くの査定額を見比べられます。各サイトで最大4社・6社・10社などばらつきがあるため、公式の表記を確認しておきます。
訪問査定の対応有無も同じく大切な確認ポイントです。机上査定だけで売却判断はしにくく、最終的な売出価格を決めるには訪問査定での確認が必要となります。主要な一括査定サイトは訪問査定に対応していますが、念のため記載をチェックしておくと安心です。
ただし同時依頼数の上限まで指定しても、自分のエリア・物件に対応する会社がその数に届かないケースもあります。数字よりも、実際に表示される会社の顔ぶれで判断するのが現実的でしょう。
5. 個人情報の取扱いと営業連絡への配慮
個人情報の取扱いと営業連絡への配慮は、一括査定への不安を左右する観点です。
申込後は登録会社から査定結果と並行して営業連絡が入ります。電話・メール・SMSのいずれが中心かはサイトによって差があり、連絡時間帯の希望や優先連絡手段を指定できるサイトもあります。
業界にいた経験から見ると、申込直後の数時間から翌日にかけて複数社から連絡が集中するのが通常です。同時依頼数を絞る、メール優先を選ぶといった設定で、負担を抑えられます。
確認したいのはプライバシーマークの取得有無、個人情報の利用範囲、連絡停止の手続きです。査定結果が出そろった段階で連絡停止の希望を伝えれば、その後の連絡は減らせる設計になっているサイトがほとんどです。
選び方5観点 チェックリスト
サイトを比較するときに、以下の項目を順に押さえると判別がスムーズに進みます。
- 提携社数とエリア:自分のエリアでの対応会社数を確認したか
- 運営会社の信頼性:上場区分・運営歴・プライバシーマークを確認したか
- 得意な物件種別:自分の物件種別に強いサイトを選べているか
- 同時査定数と訪問査定:希望する依頼数に対応し、訪問査定にも対応しているか
- 個人情報と営業連絡:取扱方針と連絡停止の手続きを把握したか
※
【状況別】あなたに合う不動産一括査定サイトの組み合わせ
物件種別と売却理由の2軸で、自分のケースに最も近いセルからサイトを選ぶと効率的です。
本章ではマトリックスで該当セルを確認し、各軸での組み合わせの根拠を整理します。
| 物件種別 \ 売却理由 | 住み替え | 相続・空き家 | 離婚 |
|---|---|---|---|
| マンション | マンションナビ + LIFULL HOME’S | マンションナビ + イエウール | マンションナビ + SUUMO売却査定 |
| 戸建 | すまいValue + LIFULL HOME’S | LIFULL HOME’S + イエウール | すまいValue + SUUMO売却査定 |
| 土地 | LIFULL HOME’S + イエウール | LIFULL HOME’S + イエウール | LIFULL HOME’S + イエウール |
| 投資用 | HOME4U + LIFULL HOME’S | HOME4U + LIFULL HOME’S | HOME4U + LIFULL HOME’S |
※
物件種別で選ぶ(マンション/戸建/土地/投資用)
物件種別ごとに、得意とするサイトは違うのが実情です。
マンション売却ではマンションナビが特化型として第一候補で、補完にSUUMO売却査定やLIFULL HOME’Sを組み合わせます。賃貸査定も同時に取得できるのが、売るか貸すかで迷う場面での強みです。
戸建は都市部での販売力で大手系のすまいValueが強く、幅広く比較するならLIFULL HOME’Sを併用します。土地は対応会社が地域差の大きい領域のため、LIFULL HOME’Sとイエウールで母集団を確保するのが現実的です。
投資用は対応サイトがそもそも限られます。HOME4Uには投資用専用フォームがあり、LIFULL HOME’Sも投資用対応会社を含むため、この2サイトの組み合わせが基本です。
エリアで選ぶ(都市部/地方/郊外)
エリア特性によって、サイト選びの最適解は変わります。
都市部は大手6社直営のすまいValueが強く、AI査定で素早く相場感を得たい場合はSREリアルティを併用すると効率的です。両サイトとも都市部に最適化された設計のため、東京・大阪・名古屋などの主要都市圏でとくに動けます。
地方では地域密着の中小が母集団にどれだけ含まれるかが鍵で、イエウールが3部門1位の実績を持つサイトです。LIFULL HOME’Sを併用すると母集団の幅が広がり、複数の会社から査定を比較できます。
郊外はイエウールとLIFULL HOME’Sの組み合わせが現実的で、両サイトとも全国網羅型で対応会社の母集団が広いため、選択肢を確保しやすい構成です。
売却理由で選ぶ(住み替え/相続/離婚/空き家)
売却理由が違えば、重視点もサイト選びの観点も変わります。
住み替えは新居引渡しのスケジュールとの兼ね合いで、複数社を並行して比較します。販売力のあるすまいValueに、提携幅のLIFULL HOME’Sを組み合わせる構成が現実的です。
相続は共有名義や遺産分割が絡みやすく、相続案件の経験ある会社に当たれるよう、提携幅の広いLIFULL HOME’Sとイエウールを軸にします。
離婚は早期の現金化が優先される場面が多く、訪問査定の精度を持つすまいValueとSUUMO売却査定の組み合わせが安全です。
空き家は地方・郊外が多く、地域密着の中小を含むイエウールが軸です。LIFULL HOME’Sを併用すると、買取対応の不動産会社まで母集団を広げられます。
経験値で選ぶ(売却初心者/経験者)
売却経験の有無は、サイト選びの優先順位を左右する観点です。
初心者は知名度や運営の安心感、AI査定で相場感を素早くつかめるかが選定基準になります。リクルート運営のSUUMO売却査定で安心感を確保しつつ、SREリアルティ(おうちクラベル)のAI査定で相場の目安を先に把握する流れが進めやすいでしょう。
経験者は自分で不動産会社を選ぶ目線が育っているため、依頼先を自分で絞れる仕組みが活きます。LIFULL HOME’Sや物件種別に特化したマンションナビなど、目的に応じて選択肢を組み立てやすい構成です。
※
不動産一括査定サイトは「2〜3社の併用」がおすすめな理由
一括査定サイトは1社で完結させず、特性の異なる2〜3サイトを組み合わせると母集団のカバー率が上がります。
加盟社の構造、サイト側の選別ロジック、併用の補完効果を順に整理する内容です。
編集長コメント:不動産業界の現場感覚で言えば、1社のサイトで完結させず複数のサイトを併用するのは、知っている人が普通にやっている進め方です。
サイトごとに加盟する不動産会社の数と顔ぶれが大きく異なる
サイトごとに加盟する不動産会社の数も顔ぶれも大きく異なります。
一括査定サイトは大きく分けて、大手系・地域密着系・特化系の3つの加盟タイプに分かれます。すまいValueは大手仲介6社のみで構成され、イエウールは地方の中小も多く含み、マンションナビはマンション売却を扱う会社が中心です。
加盟構造の違いは、サイトの運営方針やターゲット層の違いから生まれています。広告ビジネスとして広く集客するサイト、特定エリアや物件種別にフォーカスするサイトと、戦略の違いが母集団の構成に反映されているのが実情です。
つまり、1サイトだけ使うと、そのサイトの加盟群の中だけで会社を比較することになります。
表示される会社はサイト側で選別されており、加盟社すべてではない
1回の依頼で表示される会社は、そのサイトの加盟社すべてではありません。
利用者が物件情報を入力すると、サイトはエリア・物件種別・価格帯などの条件で加盟社から候補を絞り込みます。この絞り込みは各サイトの内部ロジックで行われ、表示は加盟社全体のサブセットです。
そのため、公式表記の「最大10社対応」は、自分の物件で10社の選択肢が確保される保証ではありません。物件のエリア・種別によっては、対応可能と表示されるのが3〜4社程度というケースもあります。
業界にいた経験から見ると、サイトごとに営業重視の会社が優先的に表示されるなど、内部ロジックには傾向があります。結果として、同じ物件でも別のサイトに依頼すると、表示される顔ぶれが変わる仕組みです。
2〜3社併用で査定額の精度と担当者の選択肢が広がる
異なる加盟群を持つ2〜3サイトを併用すると、母集団のカバー率と査定額の精度が同時に上がります。
1サイトだけだと、そのサイトの加盟群と内部選別の枠内でしか会社を見られません。大手系と地域密着系、総合型と特化型のように、性質の違うサイトを2〜3併用するのが現実的です。
査定額の精度では、複数社で見比べると極端な高低の査定を見抜きやすくなる効果があります。担当者の選択肢も広がり、対応の質まで含めて比較できるのが大きな利点です。
都市部のマンションならすまいValueとマンションナビ、地方の戸建ならイエウールとLIFULL HOME’Sといった組み合わせが、補完関係を作りやすい例です。
不動産売却一括査定サイト利用の流れ
一括査定の利用は、申込から媒介契約まで5ステップで進みます。所要時間は約2〜3週間で、各STEPで必要な時間と書類を以下にまとめました。
| STEP | 内容 | 所要時間 | 準備するもの |
|---|---|---|---|
| 1 | 物件情報と連絡先を入力 | 5〜10分 | 物件の住所・面積・築年数 |
| 2 | 査定を依頼する不動産会社を選ぶ | 即時 | – |
| 3 | 机上査定の結果を受け取り比較 | 数時間〜数日 | – |
| 4 | 訪問査定を依頼し詳細な査定額を確認 | 1週間程度 | 登記簿謄本・固定資産税納税通知書・間取り図 |
| 5 | 媒介契約を結び売却活動を開始 | 1〜2週間 | 本人確認書類・認印 |
全体の流れで意識したいのは、STEP3の机上査定で複数社の相場感をつかんでから、STEP4の訪問査定で2〜3社に絞り込む点です。机上査定はあくまで入力情報からの概算で、媒介契約や売出価格を決める判断は訪問査定の結果を踏まえます。
訪問査定で必要になるのは登記簿謄本・固定資産税納税通知書・間取り図です。事前に用意しておくと、現地調査がスムーズに進みます。STEP5の媒介契約では、本人確認書類と認印を準備し、専属専任・専任・一般の3つから選ぶ流れです。
まとめ
一括査定サイトは特性が大きく異なり、自分の物件と状況に合うサイトを2〜3社組み合わせるのが現実的です。サイトごとの加盟構造や内部の選別ロジックを踏まえると、特性の違うサイトを併用することで母集団のカバー率と査定額の精度が上がります。
まずは自分の物件と状況に近いサイトを2〜3社選び、机上査定で相場感をつかんでから訪問査定に進む流れが進めやすいでしょう。住み替えのトビラの一括査定なら、無料で複数社の査定額を比較できます。ご自身のペースで進めてみてください。